何でもない日常が美しい
先日、NHKの昼頃の番組に、政治学者の姜尚中さんが出ていた。
熊本を舞台にした短編映画「うつくしいひと」にでられたということで、自然と話題は4月に起きた熊本地震へ。
ご自身も熊本の出身で、震災の起きた日、現地で地震を体験。その後、だんだんと取り戻しつつある日々の生活のなかで、しみじみ身をもって感じたのは「何でもない日常が美しい」という感慨であるということをおっしゃていた。
5年前の東北大震災の時、私の住んでる地域も、建物の倒壊や避難するまでにはならなかったものの、かなり大きく揺れ、地震の恐怖を体験し、その後の余震や、原発が止まったことによる電力の使用制限など、これまで当たり前だった日常でない非日常を少なからず体験した。
震災や災害を経験したひと誰もが、その「何でもない日常が美しい」という言葉に、身につまされるような思いがするのではないでしょうか。